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C1の容量を減らして、試行錯誤したところ、片チャンネルは C1=4700pF、他チャンネルは 2200pF で周波数特性がいい感じになった。 しかし、10kHz の方形波では、寄生発振が認められる。
ここで、C2 をいれて周波数特性の肩特性が整うようにしてみたところ、10kHz の寄生発振も止まった。 1KHz の雑音歪み率を WaveGene / WaveSpectra で測定してみると、出力2V(1W/8Ω)で 0.05% ぐらいと優秀。
これでいけるかもと思ったが、音を鳴らしてみると、雑音がひどい。左チャンネルは耳に近づけるとわかる程度、右チャンネルははっきりわかる。 測定してみると、左チャンネルは 0.4mV 、右チャンネルは、1.0mV 程度。 面白いことに、たかじんさんの PGA2311 電子ボリュームの接続をやめて、アンプ入力部でショートすると、左チャンネルは 0.1mV 、右チャンネルは、0.4mV 程度まで下がる。 PGA2311 電子ボリュームでのトラブルの経験から、アースライン対策はしっかりとっている。 何が何だかわからず、たかじんさんのホームページで相談したところ、上記のようにC1を入れるのは標準的な対策ではないそうだ。
回路図とF特、拝見いたしました。 気になった点としては、C1ですね。 アンプの+と-入力間をCで接続すると、負帰還側から+入力へバイパスされて正帰還へとなってきます。 C-amp側の帯域を制限するときは出力と-端子の間に小容量のCを入れることが多いと思います。 (この回路図でいうとTDA2030の1-3ピン間に10pF、22pF、47pFなどを入れて実験) ノイズに関しては、ホワイトノイズ系と、飛び込みによるビートノイズ系、電源由来の ハムノイズに分けられます。 ホワイトノイズは、デバイス依存や入力部の抵抗値、アンプのゲインで決まってきます。 ビートノイズは飛び込み自体を抑えこむ必要があります。 入力信号ラインをGND線とツイストするかシールド線を使う、金属シャシーに沿わせる、 取り回しを動かしてノイズの低いところを探すなどでしょうか。 ハムノイズは、電源トランスが近いと意外と厄介だったりしますね。 磁束漏れの大きな トランスの場合はトランス自体を変更しなければ解消できないというケースもありました。
C1がよろしくないというのは、言われてみて、初めて気が付いた次第。 ノイズは、ツィータからも聞こえてくるので、ビートノイズかと思われたので、次の対策を立てて試してみた。
① TDA2030の1-3ピン間に小容量のコンデンサをいれてみる
② さらなる安定化のために、ゲインを 26dB に増加させる(NFBを減少させる)
③ そのうえで、周波数特性をみながら、NFBの補正コンデンサ量を決定させる。
ところが、上記の対策をしてみても、ノイズは減少しない。 それどころか、雑音歪み率特性が一桁上昇し、10kHz では波打つようになった。 0.2W で 0.5%程度まで下がるが、1W では 2% 程度に上昇したのちにまた下がり始める。 試聴すると、耳障りな音で疲れる音であり、明らかに改悪してしまった・・・
to be continued…