Pure Audio でも Subwoofer を使おう・・・構想編

Multi-Ch Audio / Hometheater でも、Pure Audio でも使えるようにするには、Fostex CW-250 のスピーカー入力相当の部分を自作して、AVプリアンプの SW Out → CW-250 Line IN と同様につなげられるようにすれば良い。

我が家の Pure Audio のパワーアンプは、たかじんさんの VFA-01基板による フルバランス・フルディスクリートパワーアンプなので、必要な機能は次の通り。
 1) カーオーディオで用いられるハイローコンバータ
 2) ローパスフィルタ
 3) ボリューム調整と送り出しバッファ

カーオーディオで用いられるハイローコンバータは、廉価品ではトランスだが、ここではオペアンプによる整合を考える。 グランドリフト付きで、Balance – Unbalance 変換を行えば良い。 ここでは、共立エレショップから発売されている平衡-不平衡変換アンプキット を用いることにした。説明書はこちら。オペアンプで作っても良いのだが、せっかくの専用基板があるのがうれしい。 ただし、パスコン等は自分の好きな銘柄に変えよう。 ニチコンKZ 330µ + PILKOR 1µ で。

ローパスフィルタは、スピーカ入力での成果から 40 Hz 12dB/oct でよいことがわかっている。 よって、ローパスフィルタの回路は下記の通り。 オペアンプには、たかじんさんからお譲りいただいた PHILIPS 純正 NE5532 を採用したい。 ローカルのパスコンには、当然ながら、ニチコンKZ 330µ + PILKOR 1µ で。

ボリューム調節と送り出しバッファは、当初アルプス RK-27 と NE5532 によるユニティゲインバッファと考えていたが、RK-27 のボリューム位置によって、微妙に周波数が変わることを嫌うと、バッファを2段重ねる必要が出てくる。 それぐらいならばということで、電子ボリュームを採用することにした。 当初は、たかじんさんの基板から、製作が楽な PG-2311 基板を使おうかと思っていたが、たかじんさんのホームページをよくみると、MUSES72323 ボリューム基板だと、NE5532 の 1回路版である、NE5534 がおすすめとなっているではないか。 0.65mm ピッチの IC 取り付けでまた失敗するかもしれないけれど、こちらを選択することにした。

to be continued…

Pure Audio でも Subwoofer を使おう・・・妄想編

ここ数年の間に、たかじんさんのアンプ基板、DAC基板のおかげで、Pure Audio (2ch Stereo)が復活しているが、一時は Pure Audio が、Multi-Ch Audio / Hometheater に乗っ取られていた。 ヤマハの AVプリアンプ CX-A 5100 が Pure Audio のリファレンスCDを、しっかりならしきったからだ。 試聴室で初めて聴いたときに、嘘だと思った。 DVD の DTS から、Blu-ray のロスレスDolby True HD、DTS-HD Master Audioに対応した Marantz AV8003 に始まり、AV8801に乗換え、AV8802を視聴しにいったときのことだ。

リファレンスCD とは、シューマニアーナ8 (フォンテック FOCD-9328)で、ピアノ・ソナタ 第3番 ヘ短調 Op.14 の冒頭の部分だ。

(クリックで拡大)

上図の1段目から2段目にかけて、左手が重々しく通奏低音を奏でる一方で、右手はメロディラインを、輝かしく、明るく歌い上げる対比がある。 2段目の最後に向かって、上声部も下声部も壮大さを増しつつ、まばゆいばかりに光り輝く。 ところが3段目からは、うってかわって、優しく、おだやかな風景に移り変わる。 上記の楽譜では明るく輝かしさを橙、赤で、重々しさを水色、青で示し、下声部の歌い上げを紫で示した。 黄色系の色は優しさを示しているが、下声部は春風を思わせる温和さだ、 伊藤恵 によるこの CD は、まさに楽譜の指示通りと思われる演奏で、しかも、音量だけではなく、キータッチの違いでもこれらを表現した名演といえる。 長いこと、私はこのCD をリファレンスとしている。 この CD の良さを表現できない機材は、原則として我が家に招き入れないことにしていたが、例外は AVアンプであった。 さすがに映画鑑賞用の機材なので無理なのだと思っていたのだ。

ヤマハ CX-A5100 が、全てのプリアンプ機能を担うようになって、良かったことのひとつに、SACD Multi-Ch の楽しさを知ったことだ。 1960 -70 年代の録音にも Multi-Ch 録音のものがあり、2 ch のステレオ版より楽器の定位感をはじめとして、優れた録音がある。 もうひとつは、サブウーファを使えることだ。 CX-A5100 の特徴のひとつに、Dolby Atmos への対応があって、我が家では 本機の最大限 7.2.4ch を活かしきる構成とした。 すなわち、耳と同じ平面上に Front / Center / Surround / Surround Back の 7台のスピーカー、天井に Front Height / Rear Height の4台、さらに、サブウーファ 2台だ。 Pure Audio 相当の 2ch を聴く場合には、2.2ch で聴ける。 この体験で、50Hz 以下の超低音であっても方向性があって、サブウーファによってホールの雰囲気感が伝わってくる経験をした。

さて、やっと本題だが、たかじんさんの基板によって、Pure Audio が復活しているが、こちらの機械でもサブウーファを使えるようにしようというわけ。 2台のサブウーファは、Fostex CW250 シリーズだ。 このサブウーファはスピーカー入力で、クロスオーバー周波数や音量、位相を調節できる。 スピーカー入力で聴いてみると、やっぱりサブウーファがはいることで、ホールの雰囲気感が伝わってくると言うか、余裕を感じる。 ところが、スピーカー入力でこれらのサブウーファを使うと、Multi-Ch Audio / Hometheater のときにそのままでは使えなくなってしまう。 どちらも両立するためには・・・

to be continued…

Thinkpad X201 / X260 — Tiny11 インストールしてみた

Thinkpad X260 の Windows11 インストールThinkpad X201 の Windows11 インストール では、デバイスマネージャですべての項目に適切なドライバがあたって、気をよくしていた。

しかしながら、Amazon Music Unlimited を聞いていると、時々音が途切れたり、Blue Snow DAC の認識が怪しくなったりする。 特に、UltraHD の曲を聴いていると、よく音が途切れる。 ドライバを排他モードにしたり、Wi-Fi を使わずに有線イーサネットを用いると少しマシになる。 ドライバの問題かと思ったりして、いろいろ調べていたら、CPU 使用率が 100% になって音が途切れることが分かった。 13年前のPCである X201 はいざ知らず、Skylake 世代 Core i7 の X260 でも音が途切れる状況は同じだ。 Windows Update が裏で動き始めると、全く動作しなくなってしまう。

リビングで使用している Thinkpad X260 を買い替えることを考えたが、どの程度のマシンを買えばよいのかよくわからない。 Windows11 は、インテル第8世代以降の CPU のみの対応だが、Kaby Lake-R 世代では、Skylake 世代と CPU 性能はあまり変わらない。 PCにあまりお金をかけたくないので、最低限、音が途切れたりせずに動作させるために、どの程度のPC が必要なのかがよくわからない。 最近だと、Alder Lake世代の Intel Processor N100 が、Kaby Lake-R 世代より高性能だというベンチマーク結果をみて、その上の Core i3- N305 あたりが狙い目かと思っていた。

どうしようかと思っていたら、ブラウザの広告で、Thinkpad L13 Gen3 (Core i5-1235U、RAM 16MB / SSD256GB) がアウトレットで7万円弱と知り、すぐに飛びついた。 OSが Windows 10 Pro だったので、Windows 11 の入れ直しに数時間かかったが、快適に使えるようになった。

だましだまし使っていた Thinkpad X260 / X201 だが、軽量化された Windows 11 という Tiny 11 をインストールしてみることにした。 インストールは簡単だ。 日本語化するために、言語パックをあとでインストールする必要がある程度だ。 ドライバ関係は、以前の記事と同じでよかった。 2GBメモリでも動作可能な軽量化したWindows 11「tiny11」を試してみた の記事通りで、動作しているプロセスが少ないため、軽快に動作する。 X260 のほうでは、Amazon Music で、UltraHD の曲を聴いていても、CPU使用率は 50% を切るようになり、音切れの心配がなくなった。 Windows Update が裏で動いても音切れは起こらなかった。 X201 のほうでも、音切れはなくなったが、さすがに Windows Update が裏で動くと駄目なようだ。

まだ、長い時間使っていないので確実性は不十分だが、Tiny 11 は、古いマシンをよみがえらせる手段として適切だ。 注意点としては、Windows 7/8/8.1/10 Pro のプロダクトキーが必要であることぐらいか。 単身赴任先には、Atom のミニノートがあるので、Tiny 10 をインストールしてみようと思っている。

2台目の Blue Snow DAC ・・・なぜか解決

初回の電源投入時に OLED ディスプレイが表示されない。 LEDのイルミネーションは正常で、前に選択していたところから音も出る。電源を入れなおすと、OLEDディスプレイの表示は正常になる。

いったい何が悪いのやら、全く見当がつかない。 フロント基板のはんだ付けをやりなおしましたが、改善されない。 たかじんさんのHPで質問したところ・・・

OLEDの電源立ち上がりタイミングの問題ですかね。 電源入れなおすと毎回ちゃんと表示するなら配線も問題なさそうですし。
電源部の電解コンデンサの容量が指定通りだったとするとOLEDの個体差の可能性もあります。

ぺるけ師匠は「部品故障よりはんだ付け不良」とおっしゃっていましたが、今回ばかりは部品かと思ったが、使っているうちに、電源を入れなおさずとも、正常動作するようになった。 いったい、何が起こったやら。 

http://上が Blue Snow DAC、下は HPA-1000 ヘッドホン・ミニアンプ

HPA-1000 ヘッドホン・ミニアンプとデザインを合わせた。 トグルスイッチは、(ON)-(ON) スイッチで、みためはトグルスイッチだが、押し下げがモーメント動作の押しボタンスイッチに相当している。