バランス型プリアンプは完成するか・・・フラットアンプをどうするか

MUSES72320 の DATASHEET にあるように、ボリューム部分が完成したら、その後にバッファ(フラットアンプ)を追加する必要がある。 たかじんさんの設計したフルディスクリート・ヘッドホンアンプ HPA-12基板(1枚でステレオ分)を利用することを考えた。 この基板は、次のようなバリエーションを作成できる。

  • 2SK2145を使ったDCヘッドホンアンプ(Rev2基板専用)
    トランジスタ選別なし。 DC安定度抜群の完全DCアンプ。
  • 2SK2145を使ったA級 DCヘッドホンアンプ(Rev2基板専用)
    トランジスタ選別なし。 TTA004B TTC004B A級 DCアンプ。
  • HPA-12 基本アンプ
    トランジスタ選別なし。  ローノイズ、押しの強い迫力サウンド。
  • FET入力 完全DCヘッドホンアンプ
    初段FET選別必要。 カップリングコンデンサレスで情報量が多い。 派手めなサウンド・大人サウンドの2種類を用意。
  • HPA-12ミニパワーアンプ
    トランジスタ選別なし。 1W+1Wのニアフィールドパワーアンプ。
  • サンスイ907サウンドを参考にしたチューニング
    初段トランジスタ選別必要。 音楽性と躍動感抜群のサウンド。
  • 純A級フルディスクリートヘッドホンアンプ
    トランジスタ選別なし。 ヤミツキになる悪魔のサウンド。
    FET入力 純A級ヘッドホンアンプを追加。 初段FET選別必要。

以上のなかで、私の目算は、FET入力 純A級ヘッドホンアンプだ。 貴重なストックである 2SK170 の差動入力で、SEEPの終段はパラレルではなく、シングルで十分と考えた。

電源トランスには、HPA-12 用に特注されたRコアトランスを用いる。 電流容量としては、今回の目的なら、HPA-12基板2枚に供給できるが、1枚に1個のトランスをあてがう。 もともと25-33VA に用いるコアを 20VA のみ利用している余裕があるトランスで、余裕がありすぎるぐらいだ。 ここは私の主義であって、電源に余裕をもたせると音質が向上する(という思い込みか)と考えている。

あとは、詳細に設計して組み立てて動作確認と、ケーシングだ。MUSES72210 (VOL-12 + VOL-01 + SEL-12)の電源をどうするかも考える必要がある。

バランス型プリアンプは完成するか・・・MUSES72320 のハンダ付けにチャレンジ

表面実装部品にチャレンジ で示したように、表面実装部品のハンダ付けに成功した後、たかじんさんのSSOPのハンダ付け方法 に従って、MUSES72320 のハンダ付けにチャレンジした。

  1. ランド部でハンダ線を溶かす。
  2. ICに向かってコテを動かしてハンダを流し込む。
  3. コテ先を一度、ICの足の先端部分に少しだけ乗り上げる。
    そのまま、またランド側へとすべらせるようにコテ先を戻す
  4. これを3~5本くらいやったら、一旦、コテ先をクリーニング。  そのタイミングで ICの上を指で押さえて、熱を冷やす。

思ったより簡単・・・と思ったが、念のために写真を撮って拡大してみると・・・ブリッジだらけ、その上、ほこりがいっぱいついている。 あぶない、あぶない。

アルコールで掃除して、ハンダ吸い取り線で、ブリッジを解除して再確認したところ。

さて、動作するか・・・ 緊張の一瞬・・・・

ボリューム部分OK! ばんざ~い。

このあと、LCDパネルは動作したものの、有機ELのパネルが動作しなくて、だいぶ苦戦したけど、たかじんさんから、有機EL用のマイコンでも、LCDパネルが動作することを教えてもらい、有機ELパネルの不良と分かったとさ。

PT3 新規導入覚え書き

デスクトップPCの使用頻度が減って、長らくそのままにしておいたが、アンプ作成などの趣味が再開して、再度利用するようになっていた。 おかげで、Core i7 2600 で過ごしていたが、さすがに古すぎるようだ。 ZOOM で背景フィルターを使えないので新調することにした。

  • CPU: Intel Core i7 11700
    本当は、Core i5 11500 のつもりだったが在庫なし
  • Mother: Asus TUF GAMING H570PRO
    USB 3.2 Gen2 2X2 が使えるので
  • RAM: CFD W4U3200CM-8GR (DDR4 PC4-25600 8GB 2枚組)
  • SSD: CFD PG4VNZ CSSD-M2M1TPG4VNZ
    PCI Express 4.0 が使えて最速!

後は旧機から転用。 ケースは相当古い。 品番わからず。 電源は Enermax の Platimax シリーズ。

順調にくみ上げたが、PT3 がうまく動作せず、1日はまった。 旧機から TVTest などをコピーしたから、そのまま動くはずだったのに。 以下はその覚え書き。


「BonDriverの初期化ができません」のエラーで、TVTest  が止まる。 デバイスマネージャーでは、問題なく認識されているのに。 デバイスドライバの削除・再インストールや、PCI-E スロットの位置を変えてもダメ。

PT3 を差し替えて壊したのかもと思い、旧マザーにつけると何ら問題なく動作するので、問題はソフトウェア的な部分に限られる。 TVTest などのソフトウェアは当然白で、デバイスマネージャー上の認識は新旧共に同じなので、BIOS にあたりをつけた。

Advanced メニューの PCI Subsystem Setting に、Above 4 GB Decoding というのをみつけた。 TVtest にせよ、 Bondriver にせよ 32bit アプリケーションなので、PT3 のファームウェアとやりとりできないのだろうと考えた。 Disabled  に設定した。 これがビンゴで「BonDriverの初期化ができません」 のエラーは消えた。

ところが、音が少し出て、すぐに TVTest がフリーズしてしまう。Windows のイベントビューアーによると、INTEL のグラフィックドライバがエラーを出している。 マイクロソフト 基本ディスプレイアダプターに変えてもダメ、INTEL のドライバをか得てもダメ。 「アプリケーションのグラフィックスハードウェアへのアクセスはブロックされました」のエラーが出るようになった。

ここで気がついたのは、MPEG2 デコーダーが旧機と違うからかもと気がついた。 https://bepokuma.com/windows-10-tvtest-microsoft-dtv-dvd-video-decoder/ が無難かと思っていたが、ググってみると、TVTest の作者が作成している、TVTestVideoDecoder.ax を見つけ。 あるウェブページでは TVTest と同じフォルダにいれるだけでよいとあったが、動作しなかった。 説明書きによると、

regsvr32 TVTestVideoDecoder.ax

を管理者権限で実行する必要があるとのこと。 これでぱっちり動作するようになった。 めでたし、めでたし。