情熱の真空管でも、全段差動ベーシックアンプのグレードアップとして、3段構成化をとりあげている。 私の6AQ5全段差動ベーシックアンプの場合も、高域特性は良いとは言えない。 AMP-3の場合、中国製の出力トランスだし、期待できないよな・・・と思っていた。 ところが、トランスの特性を Analog Discovery でとってみると・・・
意外なほど良い。 200kHz の暴れはあるが、100kHz 程度までは、-1dB 程度。 このアンプも3段構成化の夢をみていいのでは・・・
乗り越えないといけないのはいくつか。 ひとつは熱の問題。 初段の電圧は低いので、200V近い電圧ドロップが必要となるが、そうでなくても、いろいろなところが暖かい。 B電源のフィルタ用のメタルクラッド抵抗、定電流用のLM317と発熱するものが多い。 さらに発熱するのが増えたら、どこで放熱?
ヒータも6AQ5が4本で、1.8Aになっている。 残容量は1.2Aしかない。 もともと電流容量には余裕がないと思われるので、6FQ7あたりを前段に使うと、いっぱいいっぱい。 また背格好が6AQ5と同じで、前段球に見えなかったりして。 常識的には、直線性は悪いけど 12AU7あたりを使う? しかし、手持ちにはジャンク球しかない。 仕方がない、買うか。 これなら背格好もいいし、ヒータ電流も少ない。
そうだ、いいことがある。 固定バイアス用の電源を初段のFETの電源に使おう。 そのほうが、都合がいい。
こんな妄想を膨らませながら、とりあえず設計したのが下記。