前回の失敗は、対地電圧の差による破壊と思われる。 AC100Vラインからトランスで絶縁された二次側は一次側と異なる対地電圧をもつが、その電圧は不定である。 その二次側が一次側とショートしたので、対地電圧の差に相当する電流が流れるが、その電流は一次側によって生じた電流ではないので、ブレーカーから見ると漏電と同じ扱いになる。 よってブレーカーも落ちてしまった・・・・。 雷が落ちて、いろいろな半導体機器が故障するのと同じ原理である。
このような場合、どのように電流が流れたかは不明であり、全損と考えざるを得ない。 このホームページに記してきたトラブルとはレベルが違う壊れ方といわざるを得ない。 考えられるトラブルシューティングは壊れた半導体の全ての交換であるが、AK4490EQは、AKM延岡の工場火災により、現時点では供給されていない。 よって、この故障からの回復は、ほぼ不可能と思われた。 AK4490EQの供給が再開されてからと思い、ジャンク箱にしまい込んだ。
お世話になった方々への報告の意味で、たかじんさんのホームページのコメントに書き込んだところ、たかじんさんから返信がありました。
n'Guin wrote: AC100V ラインとフロント基板との間で火花が散った可能性が高いです。 バラックで使っていたのがわざわいしました。 LEDはつきますが、イルミネーションはなくなってしまいました。 たかじんさん wrote: LED何色で止まっていますでしょうか? 青なら、OLEDイニシャライズ失敗です。 それ以降はエラーコードがOLED画面に表示されます。
たかじんさんの返信からわかったことは、少なくともマイコンは生きていて、OLEDイニシャライズ失敗であることだ。 OLEDを交換するとエラーコードがOLED画面に表示されるはず。 よって、OLEDを秋月電子に発注して、交換してみたところ・・・なんと復旧しました(^^)
たかじんさんのトラブルシューティングへの配慮には驚くばかりだ。まさか、LED付ロータリーエンコーダのLEDが、マイコンのイニシャライズの状況を報告する役割をもっていたとは・・・。 このトラブルシューティングは、たかじんさんの情報のおかげだ。
喜び勇んで、SPD-IFの基板作成やケース加工に励むことにした。 ところが、ここでまた一難去って、また一難。 予定していたタカチのWO型ケースを売っているところがない。 どこも取り扱い中止になっているのだ。 メーカーホームページには記載があるのに。 でも不吉な材料もあった。 WO-99 / WO-133 のケースは生産終了になっていたのだ。 WO-70についてはタカチの在庫もない。 最後の望みをかけて、メーカーホームページのお問い合わせから、WO70-43-33S の在庫確認について問い合わせたが、返信がすぐにはなかった。 だめだと思ったころに、在庫を確保したとの返信があった。
喜び勇んで、完成目指してまっしぐらと思ったのだが、実は地獄の一丁目にはいったばかりだったと知るのはもうすぐだ。