たかじんさんが開発した、電源一体型 Dual AK4490EQ DAC基板が Blue Snow DACだ。 入力はHDMI-I2S 、COMBO384(USB入力基板)、I2S-1、I2S-2 の4系統で、出力部はトランリニアバイアス完全バランス回路である。 バランス入力プリアンプを作った私のためにあるような仕様である。
Blue Snow DAC 製作で、困難なのは、0.5mm ピッチの AK4490EQ とHDMI端子のハンダ付けだが、これは、たかじんさんがオプションで作業してくださるとのこと。 よって、後は時間をかければ、楽勝でできあがるはず。
当座の周辺機器としては、COMBO384基板が必要だが、たかじんさん指定の 互換品(AMAZON)は、売り切れて納期未定。 AMAZON の同等品は、全て納期が1か月以上なので、ヤフオクですぐに入手できるものを手に入れ、AMAZONの方は安いのを1個発注した。
実際、手順通りに作成して問題なく動作した。 若干迷ったのは、放熱部分が金属の LM337 の取り付けぐらいで、念のために絶縁した。 (実はしなくてよいことが後でわかった。) バラック状態だが、すぐに音が出て、さっそくアナログ部分のオペアンプでどれがよいかを検討し始めた。
たかじんさんによれば、『「MUSES8920」がAK4490の音色にもぴったりです。孤高の音が好みでしたらOPA2134あたりでしょうか。』とある。 確かに、 MUSES8920 はいい感じ。 同じFET入力の上位互換の MUSES01 に期待したが、どうもいまひとつ。 MUSES02 のほうがよいようだ。 ここで、たかじんさんのもうひとつのおすすめである OPA2134 を試すと、これがなかなか。 孤高の存在というのは、楽器のきらめきがしっかり聞こえるという意味かと。 ALL FET といわれる OPA2604 は音数が少なく情報量が足りない印象。 このような差異は相性の問題といえる。
さて、こんな調子でオペアンプをかえて試聴を繰り返していたときに突然、火花が散った。 OLEDによる表示を担当するフロント基板がおそらく AC 100V のラインと接触したらしい。
フロント基板のOLEDはつかなくなったが、写真右側のLED付ロータリーエンコーダは青に光っていた。 もちろん音は出ない。 万事休す。