フルバランス・フルディスクリートアンプへの長い道のり・・・発振

VFA-01と PRT-01とを、ひとつひとつ部品を確認しながら、抵抗はテスターで測りながら、すこしずつ組み立てた。 組み立て後、再確認してから、12VのDCアダプターを使って動作確認を行ったところ、(Unblancerdの、普通の)スピーカー出力のオフセットが全く調整できない。 +Vcc あるいは -Vcc の電圧出力になってしまう。 終段のアイドリング電流調整もきかない。

オシロで出力を確認してみると、30MHz 帯で発振していた。すぐに考えついたのは、オーバーオールのNFBの微分補正コンデンサ C9 (3.3pF)の増量だ。 ところが 220pFまで増やしても、発振周波数が下がるだけで発振自体は止まらない。 万事休す。

たかじんさんのホームページでコメントで相談したところ、初段の差動回路の負荷抵抗間にはいっているCRのコンデンサC4を増やせばよいとのこと。先のC9とC4を丸ピンソケットに変更して、いろいろさしてみることにした。 C4を所定の 1000pF から1500pF に、C9を 5pF にしたら、発振は止まった。 終段のアイドリング電流調整もできるようになった。

困ったことに、この調整途中で、保護回路基板のPRT-01を壊してしまった。 LEDの点灯(オフセット電圧等が正常のときに点灯)の有無にかかわらず、音が出るようになった。 ドライバを壊してしまったということだろう。

このときのVFA-01単体の(Unbalanced の)アナログディスカバリーでの周波数特性は下記の通りで、まずまずの結果と考えた。

(クリックで拡大)

ところが、BTL アンプとして動作確認をしたら、また発振が始まった。 C4を 2200pF として、C9を 3.3pF としたところ、BTLでも動作するようになった。 このときの周波数特性は下記でまずまず。

(クリックで拡大)

これで、PRT-01 をなおせば、片チャンネル分が完成する。

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