ウェブ上で大変評判の高い全段差動アンプを作ってみたいと思っていた。 情熱の真空管(http://op316.com/tubes/tubes.htm)に、設計マニュアルを始め、たくさんの資料がある。 シャーシ加工が大変なこともあって、なかなかやれずにいたが、ヤフオクで、ラジオ少年 AMP-3 を手に入れ、改造することとした。 6AQ5(実機は高信頼管の6005)を選んだのは、6V6三結の音が割と好みだから。 6G-A4がもったいないので、BGM でいいときは、6V6三結で聴いていたことも多い。 今なら、6EZ5/6EY6あたりを手に入れて使うんだろうと思うが・・・。
元々の回路図は、こちら。 設計者による記事もある。 12AX7によるPK分割で、AB級、ビーム管接続、固定バイアスである。情熱の真空管にも書かれていたが、普通のプッシュプル・アンプを差動プッシュプルに改造するのは、乗り越えないといけないことが多数。
すなわち、AB級からA級への変更に伴う電源電圧の変更、出力トランスのインピータンスの問題などである。 電源トランスは、235V/150mA, 22V/50mA, 6.3V/3A となっている。 AC表示だったら、どうしようと思いつつも、まさか6AQ5PP ステレオを、DC 100mA のトランスでまかなうことはないだろうと、勝手に DC 150mAだと考えた。 電源トランスが熱くなってしまうなら、6AQ5の電流を減らせばいいやと見切り発車。 出力トランスは、5KΩ PP で、8Ωのみの出力。 15W用とのこと。 こちらは一次インピータンスが低すぎるけど、あきらめるしかないか。
「情熱の真空管」のBuilding My Very First Tube Amp講座や、情熱の真空管アンプ(書籍:もはや中古かアマゾンのオンデマンドしかないらしい)を読んで、まずはベーシック2段アンプを作ってみることにした。