フルバランス・フルディスクリートアンプへの長い道のり・・・焼損

片チャンネル分が完成したから、もう片チャンネルは楽勝・・・とはなりませんでした。

完成した片チャンネルと同じくC4を 2200pF として、C9を 3.3pFとすればうまくいくはずだったのに、全くだめ。 スピーカー出力のオフセットが全く調整できない。 また発振かと思い、オシロで確認したら、ハムノイズが観測された・・・。 入力オープンが理由だったというわけ。

(クリックで拡大)

そこで周波数特性を測ってみたところ、周波数特性はまずまずだが、位相特性がとんでもないことになっていた。 そして、これを測定中に焦げ臭いにおいがたちはじめた。 測定しているチャンネルを見ても、触っても異常がない。 なんと、測定していないチャンネルの終段トランジスタが焼損した。 入力をオープンのままにしていたため、あおりを受けて発振したのであろう。 なんてこったい。

幸い、交換するトランジスタ類は買い置きがある。 3段ダーリントンを盲目的に全て交換し、たかじんさんからのアドバイスもあり、抵抗値が変わっていないことも確認した。 全て交換して,問題は解決したが、入力オープン程度で焼損するようでは困る。

ここでもたかじんさんからアドバイスがあり、入力にボリュームをつけないなら、入力抵抗を 4.7~10kΩ 程度にしたほうよいとのこと。 47kΩにしてあるのは、その前に10kΩ程度のボリュームをつけることを想定しているそうだ。 トランジスタアンプだとそんなものかと軽く考えたが、よく考えてみると、このアンプとペアになるプリアンプは、スピーカー負荷が普通に可能な HPA-12 である。 8Ω負荷が可能なアンプからの入力抵抗が47kΩっていうのは、いくらなんでも高すぎる。 4.7kΩだって高いぐらいだ・・・。

さて、ここで気を取り直して、再度 C4と C9を取っ替え引っ替えしてみたところ、C4を 2200pF 、C9を 5pFで、まずまずの周波数特性をえるることができた。

BTL化した周波数特性も、すでに完成した片チャンネルとほぼ同じだ。 これにて、とりあえず、視聴してみる。 リファレンスの「シューマニアーナ 8」(FOCD9328)シューマン:ピアノ・ソナタ 第3番 ヘ短調 Op.14 の冒頭の数十秒で、ピアノのキータッチ饒辺かがわかるかどうかを聴いたところ、一聴して合格。 これにて完成か・・・

… to be continued.

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