全段差動ベーシックアンプの場合、ここまでくると迷いは少ない。 前段は μ = 100 の 12AX7 しか選択肢はない。 あとは、どれだけ電流を流すかとか、どれだけゲインを稼ぐかとか。 今回の場合は、電流を増やしたくないし、ゲインはできるだけ稼ぎたい。 6AQ5のグリッドリークが470KΩなので、12AX7のプレート抵抗はその1/2程度が精一杯。 全日本真空管マニュアル(ラジオ技術全書)から、動作例を選ぶだけ。 定電流ダイオードは、何本か買って、1.0mAに近いものを選んだ。
もともとのセメント抵抗を使うと、中のコンデンサがあぶられてしまうので、放熱を筐体でできるメタルクラッド抵抗に。 電解コンデンサはよくわからないメーカーだけど、とりあえず、そのまま。 たぶん、後で交換するんだろうな。
意外に困ったのは、6AQ5のバランス取り用の半固定抵抗。 立てラグと相性が悪いようで、右タイプのものは、いつのまにか足が取れてしまう。 平ラグなら大丈夫なのかもしれないが。 回すときに、ハンダしている足に力がかかってしまうからだろう。
マルツの店頭でよさげなのを探したら、東京コスモス電機のトリマポテンショをみつけた。 これは大丈夫なようだ。 足もかなりしっかりしていて、折れそうにない。 これからは、基本的にこのトリマポテンショを使おう。
無帰還で聴いてみると、さらに良くなった感じ。 低域はぼんつくけど、以前よりはるかにいい。 思った以上に良いアンプになりそうで、うれしい。
はらわた(電解コンデンサを変更した後)