知人宅でスピーカーの Linaeum Model A-1 を聴く機会があった。 気になったのは、リボン型のツィーターを使用しており、上面がツィーターのために360°開放されていることだ。 リボン型のツィーターだけあって、音場感抜群だ。 さらに聞き込むと、小さな筐体のわりに本格的な低音が出ている。 比較された 30cm フルレンジの Altec MaLaga といい勝負をしている。
オーディオの足跡によれば、仕様は以下の通り。
方式 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型
使用ユニット 低域用:12.7cmコーン型
高域用:リニアムダイポール型
周波数特性 85Hz~25kHz
インピーダンス 8Ω
定格入力 50W(RMS)
最大入力 100W
外形寸法 幅160x高さ268x奥行165mm
重量 3.4kg
独自のリニアムドライバーを採用したスピーカーシステム。 高域にはリニアム・ドライバーを搭載しています。 リニアムドライバーでは直径50mm、長さ50mmの円筒形に丸められた軽量で内部損失の大きい振動巻膜を2枚使用しており、中央部で張り合わせた構造となっています。そこにボイスコイルに該当するボイスループがあり、振動膜の反対側は固定されています。ボイスループは強力なマグネットによる磁気回路の600ミクロンのギャップに挟まれています。 振動膜にはデュポン社特注品の20ミクロンのものを使用しています。この素材は裁断によらず、指定された幅と薄さで引きぬかれた精密なものとなっています。また、ボイスループは最新の耐熱素材に写真製版によって精密加工されています。 ボイスループに信号が流れるとボイスループは前後に振動します。磁気回路は前後に2組あるためボイスループはプッシュプル動作をします。この円筒形の振動膜の振幅はボイスループ部が最も大きく、反対側は動きません。この構造によってリニアムドライバーは原理的に発音源が面積を持たない線状となり、線音源として動作します。この線音源から放射される音波は理想的な広がり方を示し、優れた音場再現性を実現しています。この方式では振動膜に剛性が必要ないため分割振動が起きず、平坦な周波数特性が得られます。 リニアムドライバーでは高調波歪の発生が少なく、位相特性が平坦で過渡特性が良いという特長を持っています。また、微小入力から大入力までリニアリティが良く、インピーダンス特性が素直でアンプの負担が軽い、指向特性が広い、変換効率が高い、簡単な構造のため長寿命が得られる、有効面積が広いため混変調歪が少ないなどの数々のメリットを得ています。 低域にはポリプロピレンコーンを用いた5inch(12.7cm)コーン型ウーファーを搭載しています。 ネットワーク部には位相特性に優れたファーストオーダーのネットワークを採用しています。 エンクロージャーにはアルミダイキャストを使用しておりバスレフ方式を採用しています。
小さい割によく鳴るスピーカーだと考え、入手することにした。 当然、ヤフオクや中古サイトを見渡したが、ちょっとの差で入手できない日々が続いた・・・。
to be continued…