手元にあるのは 7DJ8 であるが、この真空管のヒーター電圧は、諸説ある。 7.0Vという記載もある一方で7.6V という記載もある。 どちらにせよ、7DJ8 はトランスレス用で、電流は 0.3A である。 よって、手持ちの 7DJ8 のヒーターを点灯させてみて、電流値が 0.3A になる電圧を調べるのがよいと考えた。
数本試したところでは、7.3V程度で 0.3A の電流量となった。 こうなると、6.3V をショットキーバリアダイオードでブリッジ整流する形では、SDI2100 のデータシートから考えると、7.1V程度となるであろう。一般にヒータ電圧は±5%が許容されているが、なんとなく気持ち悪い。
6.3Vを重ねて、12.6Vをショットキーバリアダイオードでブリッジ整流して、2本の 7DJ8 を直列につないでヒーター点灯なら、15.1V程度となるので、余裕がある。 この手でいこう。
6R-HH2のときには、さらに抵抗で電圧を落とせば良いだけになるが、ヒーター電流が 0.4A に増える。
7DJ8 と 6R-HH2 はピンコンパチなので、ヒーター電圧を切り替えれば、差し替え可能だ。 6R-HH2 に間違って7.3Vをかけたりしないように、工夫が必要だ。 単にスイッチで切り替えると、間違って手を触れたりする可能性がある。 鍵で切り替えるスイッチを購入しようかと思ったが、意外に手に入らない。
よって、端子板を使ってショートする形にした。 これなら間違うことはあるまい。