Phono Equalizer も自作できるか・・・確認編

トラブルシューティングが終わって、まず最初に行うことは、規定の性能を満たしているかどうかだ。 音がどうこう言う前に、そちらが大切だ。

まずは、RIAA 特性をきちんと満たしているかどうかを調べよう。 RIAA 特性の詳細は、The Art of Analog Circuits の記事「RIAA カーブ」を参考にした。

w=2*π*f (f:周波数 Hz)
RIAA=20*LOG(SQRT(
        (1+1/(0.00318*w)^2)
        /(1+1/(0.000318*w)^2)
        *(1+(0.000075*w)^2)
        ) )

   +0.08898158095803  

結果は下図の通りで、± 0.2dB の精度で正しいことが確認できた。

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次に確認したのは、NNBA-1 の歪み率特性である。 unbalance 入力から balance 出力として、WaveGene / WaveSpectra で測定している。左チャンネルの方が少しよいが誤差範囲であろう。 両チャンネルとも 100Hz が他の周波数に比べて良好で、たかじんさんの測定結果よりやや悪い結果であるが、測定系がたかじんさんのようによいわけではないので、概ね妥当と考えている。

最後に雑音だが、GwInstek の GDM-8261A で測定して、両チャンネルとも 0.2~3mV (ふらつく)であった。 MC入力でゲインが 68.7dB あることを考慮すると、多く見積もっても入力換算で -139dBV の結果である。 A-weighting補正なしの数字であることを考えると、これまたすばらしい結果といいたい(自画自賛だけど)。

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