このプリアンプは、電気工作作業部屋に置くので、いろいろな入力があったほうがよい。 ところが、とにかく場所がない。 当初、たかじんさんの アンバランスTOバランス変換基板 BLA-01を用いるつもりであったが、95mm × 65mm と大きく、これを乗せるスペースはない。 よって、Unbalanced-Balanced 変換には、できるだけ小さくユニバーサル基板で組むことにした。
いろいろ調べてみて、目を付けたのは、ぺるけ師匠の OPアンプを使ったバランス型ヘッドホンアンプ である。 特徴は、オペアンプを反転型として利用しているところにある。反転型の良さはたかじんさんの記事に詳しい。 ぺるけ師匠は、OPA2143 を使っているが、OPA2134 は手元に数個しかなく、入手難であるため、MUSES8920 を利用した。 MUSES01が大好きな私ではあるが、あまり使わないところに高価な MUSES01 を使う気にはさすがにならない。 回路図は以下の通り。 ぺるけ師匠の設計だけあって、実に安定。 特性は、DC ー 70kHz(-3dB)で、最小歪み率は WaveGene/WaveSpectra では測定限界以下。
この基板で苦労したのは、とにかく小さく組むこと。 思考実験を繰り返し、Takachi TNF34-49( 34 x 49mm)に組み上げた。 裏面にも抵抗を配置しないと間に合わない。 BLA-01基板の1/4の面積ですますことができた。 でも、二度とやりたくない・・・。
バランス入力・アンバランス入力が自動で切り替わるように、TRS入力端子は2回路の独立スイッチ付き。 TRSに差し込むと、TRS入力に切り替わる。 小林電機商会で入手した。