バランス型プリアンプは完成するか・・・フラットアンプの作成とケース加工

フラットアンプ設計さえ終われば、作るのみ。 面倒かつ時間がかかったのは、2SK-170 の Idss 測定ぐらい。 ぺるけさんの冶具を以前に作成していたので、時間をかけて行うだけでいいのだが。 HPA-12自体は以前に作った経験もあり、NO TROUBLE で音が出た。 ミニアンプとしても動作するので、スピーカーをつないで動作確認。

ここまででは順調だったが、ケースでつまずいた。 プリアンプだから大した大きさにならないし、なんとでもなるだろうとタカをくくっていた。

トランスは3台で、φ60mm のトロイダルトランスと、おおよそ 70 mm × 80 mm の Rコアトランス TRS-12 を 2台である。 お気楽オーディオキット資料館を探すと、TIの超低ノイズ電源レギュレータの TPS7A47 と TPS7A33 を用いた正負電源基板 TYPE-I 電源は 80 mm × 120 mm とかさばる。 110 mm × 125 mm の HPA-12基板が2枚、さらに、ボリューム基板の VOL-12 & VOL-01、セレクタ基板の SEL-12 がある。

ボリュームとセレクタ基板はミニコン制御の都合であまり離せないといった制約があったり、表示用有機EL ディスプレイの位置も遠くに離すことはできない。 さらに有機EL ディスプレイをどのようにして前面パネルに取り付けるかも検討する必要がある。

ケースの大きさは大きいほど配置は楽だが、完成後の置き場所に悩むことになる。 ケースの高さは、XLR入力端子を横にずらっと並べれば小さくなるが、その場合は幅が著しく大きくなる。 まさにあちらをたてれば、こちらがたたず。 少々組み込むのが大変になるかもしれないが、幅 44cm、奥行き 33cm 程度で、高さは、 XLR端子を縦にふたつ並べられることを条件とした。 純A級フルディスクリートヘッドホンアンプをベースにしたフラットアンプなので、発熱対策も考える必要があるけれど。 結局、タカチ WO99-43-33S を選択した。 ウッドケースである必要はないのだが、たまたまオークションで新古品をゲット出来た。

加工は大変。 ぺるけさんお薦めの 24mmユニカ製のメタコアトリプルを購入し、安物だけど、振動ドリルとドリルスタンドも手に入れた。 おかげで、XLR端子の穴開けは十数分で完璧。 前面の角穴は、角に丸穴を開けてジグゾーできりとったら、十分な精度で十分弱で開けられた。 電動工具様々であった。 有機ELディスプレイは、しっかり絶縁した上で屋外用両面テープで取り付け、ホットボンドで補強と手抜きをしたが、実用上は十分すぎる強度が得られた。

(有機ELパネルの取り付け)

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