Robert Schumann って

「シューマン? 知らないなぁ?」
このホームページを訪れてくれた、あなたはそんなことありませんよね。 「管弦楽法がへたで、思いつきでしか作曲できず、せっかくのメロディも最後にはずたずたにしてしまう奴だろう・・・」 ほら、批判しながらも、気になっているんでしょう。 このページは、そんなあなたにシューマンを好きになってもらうためのページです (^^)。

冗談はさておき、Robert Schumann (1810 – 1856) は、初期ロマン派の作曲家として知られています。 Robert Schumann が盛んに音楽活動をした時期は 1830~40 年代で、ちょうど L.V. Beethoven (1770 – 1827)、F. Schubert (1797 – 1828)亡き後から、J. Brahms (1833 – 1897)が世に認められる、ちょうど合間に位置します。 後に、指揮者でもあり、批評家でもあったビューローが、J. Brahms を J.S. Bach と L.V. Beethoven とともにドイツ三大Bの一人に数えたり、J. Brahms の第1、第2交響曲を L.V. Beethoven の第9交響曲に続く第10、第11と呼んだりしたこともあって、Robert Schumann の果たした役割は、その間に沈んでしまっているようです。 下記の余談に記したように、奥方の Clara のピアニストとしての評価が高いことも、Robert Schumann を影においやる(Clara のヒモとして扱われる)一因になっているかのように思います。

私がなぜ、Robert Schumann の音楽に惚れ込んでいるか? ピアノ曲や歌唱曲にちりばめられている、天才のひらめきともいうべき美しい旋律ではありません。 他の作曲家では得られない、ハーモニーや響きの溶け具合や絶妙な交じり具合が、たまらないのです。 管弦楽法がヘタと批判されるむきもあるようですが、交響曲などで、いくつかの楽器がユニゾンで、同じ音を奏することがあります。 こういうときに、力のある指揮者&オーケストラなら、それぞれの楽器の音量や響かせ具合を加減して、本当に美しい幻想的で魅惑的な音楽を奏でてくださいます。 絵画に例えれば、光の魔術師と言われたレンブラントの世界です。 その一方で、そういう理解や能力がない指揮者&オーケストラは、本当につまらない、「この世の地獄」と表現したくなる音楽を作り上げます。 もちろん、重厚な響き、がっちりした和音の構築、ぽーんと一本抜けてくるような、切れ込みのよいトーンは、間違っても Robert Schumann からは得られません。 そういうのが欲しいときは、例えば、L.V. Beethoven や J. Brahms、あるいは G. Mahler, R. Strauss を味わう方がよほど良いと思います。 私だって、Robert Schumann ばっかり聞いているわけじゃない (^^)。 

同じことは、ピアノ曲でも言えます。 ピアニストが、そういうところにまで、気が及んでいるかどうかは、クライスレリアーナを聞けば一発でわかります。 ピアノの響きは、音階によってかなり異なります。 だから、異なる音程で同じメロディ進行があるときに、どう調和した響きを作ってくれるかで、ピアニストの Robert Schumann への理解がわかるように、感じています。

今はとっても良い時代になりました。 かつては、手持ちの CD / LP などしか聴く素材がありませんでしたが、今ではストリーミングでたくさんの演奏を聴くことができます。 私のスタンスは、常に上記に記したように、パステル画のような、ハーモニー・響きのバランスの良さの有無で評価しています。 もちろん、楽譜に忠実であるかどうかも大切な評価ポイントです。 従って、世間一般の評論家の方々の評価とは、全く異なった評価をくだすことも多いと思います。 私の誤解があったら、コメント欄でお知らせください。 よろしくお願いします。

コラム Robert Schumann のドイツでの知名度

 Schumann の故郷、ドイツでは Schumann は知られているでしょうか? もちろん、誰でも知ってます。 Clara Schumann なら。 残念ながら、多くの人々にとっては、フィッシャー・ディスカウが、ディスカウ魚屋さんに変身してしまうぐらい(わかる?)、Robert Schumannには全くなじみがありません。 なぜ誰でも Clara を知っているかって? どこにでも Clara の名前を冠した音楽学校があります。 日本で言うと、ヤマハやカワイのピアノ教室のごとく、クララ・シューマン音楽学校(Clara-Schumann-Musikschule)があるのです。 留学中には私のふたりの娘にも、ダイレクト・メールが送られてきたぐらいです・・・。
 かつては、Clara Schumann の肖像つきのお金(100マルク札)を使っていました。 加えて、クララの良妻賢母ぶりは、ドイツ人のお好みにそうので、一層、彼女の名声を高めているのでしょう。 Düsseldorf で一番大きな本屋の Stern Verlag に行くと、Clara Schumann の伝記は、厚い本から小冊子まで、10 冊以上並んでいますが、Robert Schumann のほうは、たった1冊、薄いのがあるっきりでした。(xx);;;
 そのたった1冊の伝記も、映画「クララ・シューマン物語(主演:ナターシャ・キンスキー、パガニーニ役でクレーメルが出演)」をなぞるがごとくで、私は悲しい。(xx);;;

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