こんにちは、Pioneer Puremalt スピーカー(その4) | (2000/1/1 記) |
この文章は こんにちは、Puremalt スピーカー(その3)の続編になっています。
まだ、お読みでない方は、そちらを先にお読みください。
セッティング場所が変わったことによる変化は大きい。 カットオフ周波数を、定位感に影響がない、80 Hz 以下としても、低音の量感は十分である。 聴感で追っていったところ、60 Hz でうまくバランスするようだ。 QUAD ESL-63 のときカットオフ周波数は 65 Hz だったことを考えると、上出来といえる。 それでは、測定開始。
どうか、上図の 60 Hz のところを見てほしい。 聴感でセッティングした結果であるが、200 Hz 以下が、かなりフラットになっているのが、おわかりいただけると思う。 およそ 30 Hz あたりまで、伝送帯域が取れているのが、よくわかる。 カットオフ周波数が、それより上でも下でも、60 Hz に及ばない。
念のために、レベル合わせの確認を取ったが、図のように、聴感で設定したパラメーターがベストとなった。 条件さえ整えば、聴感での調整も、馬鹿にならない。
最後に、わたしの愛聴盤である シューマンのミサ・サクラ(Op. 147, Huber 指揮)を聴きながら、測定してみた。 この曲は、オルガン付きの合唱曲で、オルガンの低音がたくさんはいっている。 測定したのは第2楽章の冒頭の部分である。 再生音量が - 70 dB となる周波数は、Super Woofer なしだと 70 Hz 前後だが、Super Woofer 付きなら 35 Hz 前後である。 およそ1オクターブの音域拡大ということになる。 Super Woofer の影響は 120 Hz 以上では、誤差範囲ということのようだ。 聴いている感じは、Super Woofer の効果は絶大で、本物の教会のような音場感こそないが、その雰囲気は十分にかもしだされている。 オルガンの響きも悪くない。
それにしても、ここまで調整するのに、3か月かかりました。 小型スピーカーのセッティングで、これほど苦労させられるとは、思いもしませんでした・・・(認識不足だよ! っと陰の声)。 長年の MJ無線と実験の記事に毒されているのか、メインシステムといえば、大きなスピーカーというイメージが自分の中に、でき上がっていたことに気がつかされた。 次のスピーカー選びに、この経験が生かされるに違いない・・・。
(to be continued...)