Der Rose Pilgerfahrt, Op. 112 (その4) (99/8/1 記)
 

Nr. 16 (第 16 曲)

Alto-solo
lm Wald, gelehnt am Stamme,
Am alten Eichenbaum,
Da weilt der Sohn des Forsters,
Versunken wie im Traum.
アルト独唱
森のなかの古いオークの樹に よりかかるようにして
夢見るような眼差しで 林務官の息子が立っている。
Er hat des Mllers Tochterlein
So lieb, wie Keiner mehr,
Und wandelt nun im sen Traum
Von Liebesgluck einher,
披は粉屋の娘を愛していた。
他の娘がもはや目に入らないほどに。
そして今、愛の幸せの甘い夢にひたり、
ゆっくりとさまよい歩いている。
Fragt wohl die Sternenblumen,
Fragt sie wohl Tag fur Tag,
Und will dem "Ja" nicht glauben,
Das das Orakel sprach.
そしてアネモネの花にたずねる。
毎日、この花に問いかけている。
そして、神託が告げる「はい」という答えを
なかなか信じようとはしない。

Nr. 17 (第 17 曲)

Frauenchor
Der Abendschlummer
Umarmt die Flur,
ln Liebeskummer
Wacht Rslein nur.
女声合唱
夕闇のまどろみが野原全体にやってくる。
ばらだけは、愛の苦しみの中で、目覚めている。
Sie schaut hinein
ln die Mondesnacht
Und hat voll Sehnen
An ihn gedacht.
ばらは月夜のなかで、たたずんでいる。
そして、憧れに満ちて、彼に想いを寄せていた。
Da klingt sein Lied
Heraus vom Wald,
da Frhlingslust
lns Herz ihr schdllt.
すると、彼の歌が、森から聴こえてきた。
春のよろこびが、ばらの胸のなかに響きわたる。
Tenor-solo
lch wei ein Rslein prangen
lm holden Frhlingsschein,
Das mchte so gern ich fragen:
Willst du mein Rslein sein?
テノール独唱
わたしはゆたかな春の輝きのなかで、
一本のばらが咲いているのを知っている。
わたしは、喜んでたずねてみたい。:
あなたは、わたしのばらでありたい思っているのでしょうか。
Rose
Schlaf wohl, du lieber Sngersmann!
ばら
ぐっすりお休みなさい、あなた、私の愛する歌い手さん。
Tenor-solo
Und wenn ich komm'zu fragen,
Da schaut mich's freundlich an,
Da ist's mit einem Male
Um meinen Mut gethan.
テノール独唱
そして、わたしがたずねるために近寄ったら、
ばらは、やさしく、親しげに、わたしをみつめた。
そして、急にわたしの勇気が、消え失せてしまった。
Rose
Schlaf wohl, du lieber Sngersmann!
Dein Rslein bluht fur dich.
ばら
ぐっすりお休みなさい、あなた、私の愛する歌い手さん。
あなたのばらは、あなたのために咲いているのです。
Tenor-solo
Sagt dir nicht das Herz in Busen
Du Rose voll Frhlingsschein:
テノール独唱
心のなかの想いを口に出してはいけません。
豊かな、春の輝きに満ちたばらよ。
Rose
Komm' nur recht bald, Herzliebster fein
Komm' bald zu ihm und sprich:
ばら
本当に早く、早く来てください。 本当に素敵な私の恋人よ。
早く来て、そしてあのひとに言ってください。
Tenor-solo
"lch will nie eines And'ren
Denn nur sein Rslein sein."
テノール独唱
わたしはあなたのばら。
それ以外にはなりたくありません。
Rose
Ich will dein Rslein werden,
Mein Frhling werde du,
Komm', weck' mit deinen Kssen
Mich aus der Winterruh!
ばら
わたしはあなたのばらになりたいのです。
あなたはわたしの春をもたらします。
きあ早く来て。 あなたのくちづけで
わたしを冬のまどろみから目覚めさせて。
Tenor-solo
Sagt dir nicht das Herz in Busen
Du Rose voll Frhlingsschein:
"lch will nie eines And'ren
Denn nur sein Rslein sein."
テノール独唱
心のなかの想いを口に出してはいけません。
豊かな、春の輝きに満ちたばらよ。
わたしはあなたのばら。
それ以外にはなりたくありません。

Nr. 18 (第 18 曲)

Chor
O sel'ge zeit, da in der Brust
Die Liebe auferblht,
Und morgen hell das Angesicht
ln ihrer Wonne glht-
O sel'ge zeit!-
混声合唱
ああ、愛が胸のなかでめばえるすばらしいこの時。
朝日のかがやきのなかで、そのまなざしはよろこびに燃えあふれる。
ああ、なんてすばらしい、このひととき。

Nr. 19 (第 19 曲)

Ba-solo
Wer kommt am Sonntagsmorgen
lm festlich grnen Kleid?
Es ist der Sohn des Forsters,
Der um Schn-Rslein freit.
バス独唱
日曜日の朝に、緑の晴れ着で、やって来るのは誰?
それは美しいばらに求婚する林務官の息子だ。
Und als der Mller fraget,
Was wohl ihr Herzlein spricht,
Birgt sie an seinem Busen
Verschamt ihr Angesicht;
そして粉屋の主人が、ばらに、 おまえの気持ちはどうかと尋ねた。
ばらは恥ずかしそうに、彼の胸に顔を隠した。
UmschlingtmitbeidenArmen
Fest den geliebten Mann;
So schlingt sich an die Eiche
Der Epheu glubig an.
そして、両腕でしっかりと、愛する彼を抱きしめた。
つたがオークの木にしっかりまきつくように。

Nr. 20 (第 20 曲)

Frauenchor
Ei Mhle, liebe Mhle,
Wie schau'st so schmuck du heut'!
Du trgst geziert mit Blumen
Ein sonntagliches kleid.
女声合唱
ああ、水車小屋よ、水車小屋よ、
今日は、とてもきれいに見える。
おまえは花で飾られ、晴れ着を着ているようだ。
Du hast selbst deine Giebel
Mit Krinzen reich geschmuckt,
So froh hast du noch nimmer
ln's Thal hineingeblickt.
おまえの切妻(屋根を支える側面のこと)は花輪で いっぱいに飾られている。
おまえが、これまでこの谷間で、 これほど楽しげに見えたことはない。
Ei Waldbach, wie manierlich
Trollst du am Haus vorbei!
Du fleissig Rad der Muhle,
Bist du heut' arbeitsfrei,
ああ、森の急流よ。
なんと満足そうに、家のそばを流れてゆくことか。
休みなくまわる水車の輪よ。
今日は仕事はお休みなのかい?
Ei Knappen, liebe Knappen,
Wie seht so schmuck ihr heut',
lhr tragt, Vemiert mit Bandern,
Das schnste Sonntagskleid.
見習いの職人たちよ。
今日は、うまく着飾ったね。
リボンのついた最高の晴れ着を着ているね。
lhr habt die neuen Hte
Mit Blumen reich geschmuckt
Und sie kokett manierlich
Schrag auf den Kopf gedruckt.
花がいっぱいについた新しい帽子をかぶっている。
そして、洒落たかんじで、斜めに頭にのっかっている。
Ei Knappen、Warum feiern,
Am Wochentage heut',
Das Reiss'ge Radder Muhle,
Und ihr, die fleiss'gen Leut?
ああ、見習いの職人たちよ、
休日でもないのになぜ休んでいるの?
休みなくまわる水車の輪も、忙しげに働くおまえたちも。

 

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原詩は、Huber 指揮の CD (ebs 6075)のライナーノートに従いましたが、第 17 曲は、実際の演奏を聴き取りました。
原詩の日本語訳は、私 n'Guin が気のおもむくままに、訳したものなので、誤りがたくさんあることだろうと思います。 誤りを見つけたら、あははははっ! と笑って、私に教えてくださいな。