Region Free DVD-Player (Video 兼用) の組み立て(その1) | (2005/4/25 記) |
きっかけは、たった1枚の DVD だ。 Scenes From Goethe's Faust: Schumann “Region 1”の壁だ。 目の前に、おもしろい演奏があるとわかっているのに、聴くことも見ることもできない。 日本は“Region 2”だ。 たったひとつ多いばっかりに、聴くことも見ることもできない。
超える方法は主としてふたつ。 ひとつは、Region free あるいは、Region 1 専用の DVD player を購入することだ。 Region free 専用の DVD player 購入の場合、よくわからないメーカーの製品を買うか、改造作業が必要になる。 改造する訳なので、メーカー保証はなくなってしまう。 なかには、簡単な操作で、Region free になる製品もあるらしいが、当たりはずれもあるという。 つまり、購入したが、きっかけの DVD をみられない可能性もあるのだ。
ばくちはさけたい(陰の声:あんたのくじ運が悪いだけでしょ!)し、自分がよくわからない改造もしたくない。 そうなると、Region free あるいは Region 1 専用 DVD Drive を購入して、パソコンで、DVD をみるという、もうひとつの手段のほうが、良さそうだ。 どうせ作るのなら、TV 録画や DVD 作成が可能なパソコンを作ってしまおう。 そうだ。 それがよい・・・。
AV パソコンを作ろうと考えたのは、2001 年の冬ごろだ。 ところが、本業が多忙で、部品を購入して、そのまんまになっていた期間も決して短くない。 実際に作成したのは、2002 年の暮れになっていた。 (陰の声:パソコン関係は、はやりすたれが速い。 計画を立てて1年後・・・ なんてのは、基本的に論外!)
どれも当たり前のことばかりだが、意外に難しい。HTPC (Home Theater PC)なんて用語がつくられ、それに没頭している人がいるぐらいである。 静かに動かすことが、けっこうむずかしい。 まず、発熱しない工夫が必要だ。
まず、CPU の選択。 Pentium 4 は問題外。 発熱が多いからだ。 しかし、TV 録画を考えると、CPU パワーは必要。 Pentium III 系列で、考えることにした。 入手性と値段から、Cerelon 1.4 GHz を選択することになる。 CPU の選択から、Motherboard は、i815 チップセットと自動的に決定。 サウンド機能が on board でないことが望ましい。 メモリは、i815 チップセットであることから、512 MB で限界。 よって、OS は、Windows 2000 に決定。 XP だと、512 MHz ではぎりぎりだからだ。 ファンレスのビデオカードから、枯れている Matrox G400DH を選択。 サウンドカードは、Philips PSC-706 でスタートすることにした。 region free の DVD-ROM は、とりあえず、手元にあった Toshiba 製である。 電源は、PC Power and Cooling の Silencer 275 である。 静かで、かつ、タフな電源として、Byte 誌のジェリー・パーネル氏のお墨付きがついている。
組み立てて、動いたか・・・ それは、もちろん。 でも、失敗。 うるさくて使い物にならない。 まず、DVD-ROM の動作音がうるさいのだ。 お話にならないことになってしまった。
(to be continued...)