【 真空管な日々(その2) 】 への脚注 | (98/3/17 記) |
現在、海外研究留学中のため、手元に実機がありません。 記憶をたよりに書いていますので、詳細が一部不明ですが、ご了承ください。
6G-A4 Single No-NFB Amplifier アンプ部 回路図
この他のバリエーションとしては、K-NFB をかけるのも良い。 オーバーオール NFB の時は、あまり良い印象を持たなかったが、K-NFB はいいようだ。 音が整えられる感じがする。 どうしてなのか、理由がわからないでいたら、MJ 無線と実験のサイドワインダーに、歪み打消しの立場からの解説がのっていた。 世の中、すごい人がいるんだなぁと思ったものです。 情熱の真空管の「6G-A4汎用シングル・アンプその2」で、著者による解説を読むことができます。周波数特性は、10 Hz - 50 KHz (0 - -2dB)程度、残留雑音はフィルタなしで、両チャンネルとも 0.2 〜 0.3 mV 程度、ダンピングファクタは、3.5 前後だった。 歪み率特性を計っていただいたことがあるが、1 W 出力時に 2 % 程度(1 KHz)だった。
6G-A4 Single No-NFB Amplifier 電源部 回路図
1.5 mA になるように調整 |
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Pc > 30 W, 放熱版付き |
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ラッシュ電流対策 |
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定電圧電源の回路は、いろいろ試してみた。 単純な NFB 型、差動型、723 を用いたフローティング電源などだ。 しかし、音の変化はあまり感じられない。 それどころか、回路が複雑化すればするほど、故障が多くなる。
単純なもので十分のようだ。 但し、高耐圧のツェナーダイオードを基準電源にすると、ノイズの影響があるのか、音質上、良くないようだ。 現在は、上記に示したように、定電流回路の出力に適当な抵抗をおいて、それを基準電圧にしている。 上記の回路図には、ツェナーダイオードが2箇所あるが、いずれもラッシュカレント対策で、定常状態ではいずれのツェナーダイオードも動作していない。 スペースがないために、左右共通電源になっているのが、残念。 本来ならば、左右別に定電圧電源をいれたいところ。